UFOキャッチされる猫

透明な街

最初に実現したかったラフイメージではヨーロッパの田園風景にカラフルな風船を飛ばす というのを立体的に作りたいなと思っていました。けれど結構一瞬で気が変わり,ポップな夜の街が作りたくなったので変更しました。作成方法も最初は完全に立体的な箱庭として粘土とかで作ろうと思い,粘土をダイソーで買うというところまではいきましたが最終的に数枚の透明なプラスチック板にマーカーで街を描いて奥行きが出るように並べて作りました。プラスチック板を重ねるとすこし霧がかかったように街のはずれが霞んで見えます。

夜の虹

交差

『打ち上げ花火と夏休みの街』はノートに描いたラフイメージをもとに,実際には黒画用紙にデザインナイフで切り絵して,その下に白画用紙やいろんなマスキングテープを貼った同じ大きさの画用紙を重ねて色を付けました。白バージョンはあとから画像処理で反転させたものです。
これは,仕事が嫌になっていて,まいにち起きたら仕事に行くということがとにかくもうなんかやだなと感じていた2014年の夏頃に 夏休みの状態が永遠に続く場所に行けたらいいのに と思いながら作ったやつです。この作品自体は,完全に寝静まった真っ暗な都心のビル群の中心に大きな花火が打ちあがるというもの。実際にはありえない状態の場所でありえないことが起こるという,そんなことをあの頃は期待していたんだと思います。これを作った数か月後に,3年半続けた書店員をやめてシステムエンジニアになりました。あれから7年。いまだに永遠の夏休みはやってきませんが,それでもまぁいっかと今は思います。

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